- Quality of Life - 前立腺 ダヴィンチ手術の顛末記

「入院からダヴィンチ手術、術後までの記録」全快御礼!

第二章・入院2日目、手術する|2020/4/8 (水)

第二章・入院2日目、手術する日|2020/4/8 (水)
◉6時起床時間ですが6時半過ぎに、看護師の夜番女性が部屋に巡回
問診と検温に来て目が覚めました。今日はいよいよ手術の日です。

・手術室とその後のHCU*へ持っていく持ち物を聞いて確認。手術着に着替えますが、中は全裸です。下着も身につけません。前をはだけ、肩と腕の辺りをはがすと上半身がすぐに出る形状のもの、厚めのタオル地様でした。
そして指定された「医療用弾性ストッキング」を両方の脹脛に装着します。これは術中に足を数時間動かさないことによるふくらはぎで発生する血栓を防ぐ為のツールということです。まぁ、サッカー選手になった気分ですね。しかも術中は自動機で足をマッサージすると聞いています。実際そうでした。また手術後に部屋に戻った後もその日マッサージ機はつけられたままでした。そういう点ではリスク回避対策がしっかりとしていると思えますね。安心です。

*HCUHigh Care Unit の略で、手術後の手厚いチェックを行う機能部屋。

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それと「T字帯」…要はふんどし、ですね。これも着けていくとのこと。こんなのを着けるのはほとんど初めてかもしれません。(祭りに行く地方の人は慣れているでしょうけど)
その他、自身の常備薬、スマホも持参はOKとのこと。部屋のボックスの鍵を持っていくと手術後に返される、などなど、会話で拝聴します。

・自分が持参したブリーフ型オムツは、術後に着けるべき、テープで止められる開放型の病院のものと無償交換してもらいました。これで買わずに済みます。
(地下1階にはコンビニ売店があり、いつでも購入が出来ます。念のため)

・体温測定36.6℃、血圧高い;上150。(下は忘れた) 10時すぎると絶飲食です。お茶を飲んだら下剤が効いてくる感じ。昨日の排尿回数、数えてないけど大体5、6回と報告。・・;  
…と言うことでお茶をペットボトルから飲み、下剤効果を高め中(一所懸命メモ)。

あとスマホを充電。髭も剃っておかないといけないとの説明書きあるので、病院へ電気シェーバー持参は正解でした。朝起きてからのトイレ2回目。個室トイレで電気シェーバーで髭を剃りました。

あとは、歯磨き。そうこうしている間に同室の方々は朝食を終え、洗面台で歯磨きとうがいの音が聴こえています。テレビを点けると、4/8 午前0時発令の「緊急事態宣言」に関する各テレビ局の報道…1ch, 4ch, 6ch, 8ch。
スマホ充電🔌🔋100%

◉まずは着替えておくとの看護師指示あり、トイレの後、着替えている途中で、午後1時少し前に執刀医の先生が来られ、ご挨拶。その前に管理栄養士が「エビ」「かに」のヒアリング。手術着に着替えて点滴を看護師さんがつなぎなおします。圧迫ソックスはビニール袋に入っていた装着方法の説明書きを読んでその通りやってみたはずがうまくできず、結局看護師さんに教えてもらって両足に装着。いよいよです。

手術は1時半開始です。その5分前には2階へ降りることに。ストレッチャーではなく
自分で歩いていきます。

テレビ映像から;2020/4/8 (水) の朝8 : 35 時点の渋谷駅前の様子👇「ガラガラ」

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こちらは横浜(桜木町)駅前です👇

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この後、時間が来て、女性看護師一人に付き添われて2階へ降りました。

手術室前の前室が受付エリアになっていてカウンター奥にも看護師。
そして手前の空きスペースにも2人の看護師さんがいて、名前を言わせて
本人確認や、手術の内容まで問われて「〇×〇×です」と返答。
・右手のネームタグのバーコードをチェックしてから、看護師がバトンタッチ。
・そこから手術室の看護師さんが横について、自動ドアをくぐって自分の足で
歩いて手術室へと入室していきました。初体験です。
◎部屋はおそらく20~30畳くらいでしょうか。中央には手術台が待ち構えています。
部屋の周辺には、例えば天井に届くようなアームの先に照明用ライトがいくつも
付いた機械類や測定装置(?)のようなものとか、いろいろな医療機器が部屋の
端に設置されていました。首を回して一回り見たつもりですが見慣れない機器
ばかりでもはや記憶はありません。しかし覚えているのは、
「どれがダビンチなのかは分かりません」ということでした。

◎そんな好奇心であれこれを聴く暇もなく、次々に指示をされます。
手術助手を務める看護師は3人くらいいたでしょうか。生体モニターの数値を読み上げる人。術着をはだけて準備する人…。 踏み台に足を乗せて、ある程度高くなっている手術台に横たわります。そして上下の位置合わせなどをしました。いよいよです。

人工呼吸器マスクが口と鼻に装着され、麻酔ガスが出ますよ、と説明。
数回深く呼吸するように言われます。「程なく眠りに落ちますよ」と言われ、
たぶん4,5回スーハー繰り返しているうちに。
あっと言う間に意識がなくなりました。

◎その間、麻酔医で術前説明をして下さった女医さんがいらっしゃると、そのマスク姿から眼だけで認識した程度ですが、たぶんその人が麻酔助手と何やら薬の横文字名称などを会話していて…。
・・・そして私は深い眠りについたのでした。

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ロボット支援下手術(ダ・ヴィンチ手術)の様子

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(写真は横浜市立大学病院のウェブサイト掲載の写真)

◎次に目覚めた時; これは眠りから目覚めたと言うより、
「朦朧としている意識が少しだけ覚醒し始めて、周りの声が聞こえ始め。。」
ベッドへと体を移す合図があり…。場所が移動されて動かされた感覚だけは
ありました。あぁ終わったのか、という感覚だけです。何も考えられません。

◎切り取った『患部』組織を目の前に見せられて大きな声で「分かりますか?」
「見えますか!?」と執刀の医師(科長・教授の先生)から言われました。が
ほとんど認識出来ません。目の前に赤い塊があった記憶だけかすかに残っています。
まだ麻酔が効いていました。

・酸素吸入の人工呼吸マスクが鼻と口とを覆っていましたが、これは後で気づき
ました。

・まず意識を持ったのは、「痰」が鼻の奥に使えていて「呼吸しずらい」、
喉がつかえるような感覚を覚えますが、唾をのみ込めません。喉や鼻は自分
の器官なのに、意識で思うように動かせず、痰がつかえる感覚で苦しい。
それを看護師さんに主張すると、応答がありました;
「痰は飲んでも大丈夫ですけど、できるだけ吐き出してくださいね。」
なんとかどうにかこうにかティッシュに出しました。これはしかし最初に
一回二回だけの話しでした。あとは特に問題はありませんでした。安堵。

入院2日目・8日午後の手術は予定の3時間で、無事に終わったのでした。